データビジュアライゼーション 毎月もくもく会 vol. 9_初のLT&パネルディスカッション

2016年9月23日、渋谷dots.をお借りしてデータビジュアライゼーション 毎月もくもく会 vol. 9を開催しました。今回は、初のLT&パネルディスカッションメイン形式を採用し、もくもく会というよりはシンポジウムの様相を呈しておりました。 様々な分野の最前線でデータビジュアライゼーションと日々格闘している発表者の皆様の生の声に感化され、会場が一体になってデータビジュアライゼーションの価値や未来について語り合いました。 会は二部構成で、一部は参加者4名の方からのLT、二部はE2D3に深く関わってこられたお二人のパネルディスカッションでした。 LT大会(基調講演) テーマは、『どうやったら新しいデータビジュアライゼーション作品を作れるのか。それぞれの視点で、日頃の思いを語って頂きました。 1.    アオキさん「インフォグラフィックスとデータビジュアライゼーションの融合」 横浜のデザイナーさん。インフォグラフィックス作品に取り組んでいる。インフォグラフィックスは、一時点をとらえた静的なもの、一つの事件・インシデントを示すものであり、ニュースを伝える力が強いと考えている。 デザイナーの世界(情報が伝わるようにグラフィックスをまとめあげるが時として芸術作品)とエンジニアの世界(正確なデータを反映するが時に受け手にとって情報過多)とデータの見せ方がわかるデータサイエンティストのような人の三者がバランスを取れることが大事なのではないかと考えている。 会場からは、インフォグラフィックスの特性とは何か、凝ったインフォグラフィックスが逆に分かりにくさを産むことがある葛藤についての質問がありました。 2.    三好さん「どうやったら新しいデータビジュアライゼーション作品を作れるのか」+ 「どうやったらバズるデータビジュアライゼーション作品を作れるのか」 北海道とシロクマをこよなく愛するバズるdataviz作品の作り手。どうやったらバズる新しいデータビジュアライゼーション作品を作れるかという問いの答えは、「着想は真似事」+「自分の興味」+「自分が見たいという欲求」を重ね合わせていくことではないかと考えている。 過去に自身が作成した作品でバズったものの特徴は、見た目が美しい、1分以内に操作が理解できる、事実の再確認ができる、知らないことも含まれている、受け手が当事者になりうる、時事ネタが入っている等、だと分析している。 アーバンデータチャレンジ金賞等を受賞したが、作品を作ることで人脈が広がったことについても興味深いと感じている。 会場からは、作品作りの際の配色に対する考えについて、作品に対する世間の反応が予想と違うことについての質問がありました。 3.    内田さん「マネジメントを快適化するデータビジュアライゼーション」 SIerであり、プリザンターの使い手。仕事の進捗状況確認や平準化のきっかけ等、会社経営やプロジェクト運営の判断材料提供ツールとして、データビジュアライズに価値を見出している。 「データを集める仕組み」、「コミュニケーションの仕組み」、「ビジュアライゼーションの仕組み」。これらを合わせたものがプリザンターであると考えている。 プロジェクトマネジメントにおける実践的なデータ活用例 会場からは、ぜひ業務で使ってみたいという感想が出ました。また、ルーチンでない業務におけるプリザンターの活用方法、マネジメント自体が機能していない場合のプリザンターの活用方法について質問がありました。 4.    山崎さん「人々のニーズからデータビジュアライズを生み出し展開する」 金沢のUIUXを極めた学生さん。まちや往来の盛り上がりを可視化した作品を紹介。まちの賑わいをバスのアウトフィットに表し繁華街行きのバスであることを感覚的に理解させるバス、人間の心拍数を音楽に変えてその場の盛り上がりを表現する、等。 デザインは、対象物を美しくすることではなく、ユーザーが何を求めているかを考え抜き、ユーザーがスムーズに行動できるような状況を実現することだと考えている。 ユーザーとしての体験を中心に考えると作品の発想が広がることが多い。デバイスを超えて立体的なデータビジュアライズができるようになると感じている。データビジュアライゼーションでは数字や言語にこだわる必要がなく、直感的に理解できるということがデータビジュアライゼーションの価値なのではないかと考えている。 会場からは、他人にとっての見心地を理解し実現することの難しさについてコメントがありました。 第二部は、E2D3にいつも素晴らしいサジェスチョンを下さるデータジャーナリズムの神とE2D3発案者によるパネルディスカッション。 衝撃的な発言の連続で会場全体が盛り上がったパネルディスカッションでのトーク内容は、以下の通り。 データビジュアライゼーションとは何か データビジュアライゼーションという単語は流行語にすぎない。データを見せていくということはこれまでもこれからも重要。 データビジュアライゼーションは、紙メディアには不可能であった「データを一気に見せること」を可能にした。ただし、デザイン性やわかりやすさを追求すると結局シンプルなグラフに戻る。コストの割にメリットのないデータビジュアライゼーション。 地図という見せ方は、ストーリーを語るのに向かない。読み手に、読ませたい・見せたい場合は、人が記事や可視化されたものを読みといていくこと(読み手のアクション)に期待するよりは、書き手が視線誘導を技術として使っていく必要がある。 インフォグラフィックスとデータビジュアライゼーションの違い インフォグラフィックスとデータビジュアライゼーションの違いは、静的か動的かではなく、探索的データビジュアライゼーションVS説明的データビジュアライゼーションであり、インフォグラフィックは後者の一部だと考えている。 データ分析を体得していなければ、どんなに可視化しても何のアウトプットもでてこない。データ分析とは仮説を立てること。 データジャーナリズムとは そもそも、データビジュアライゼーションは批判である。相手が間違っていることをデータで指摘するのがデータジャーナリズム。わかりやすいデータビジュアライゼーションには本来の価値はないので、センセーショナルなものでなければならない。記事が信用されなくなってきた背景にデータジャーナリズムがあるのではないか(データを根拠にして初めて価値があるという流れが出てきた)。海外では、記者が匿名でもデータ自体の事実確認が取れれば、信用される。ただ、日本はデータで人を攻撃することはなく、データよりも人間の話の方が信用される傾向にある。 ディープラーニングとデータビジュアライゼーションの関係 ディープラーニングで出てきたものを可視化してもセンセーショナルさはない。 機械学習の中でいつデータビジュアライゼーションが利用されるかというと、データの素性を表す時や答えのあたりをつけるとき等に使う。データを基にしてその法則性をコンピューターが探し出すのがディープラーニングだが、その法則をなぜコンピュータが出したのか人間が理解する必要がある(=人間にもわかるような形にする)。その際にデータビジュアライゼーションを使う。 日本のデータビジュアライゼーションへ一言 日本のオープンデータ化は遅れているという話になりがちだが、昔はPDFを無理やりCSVに変換する地道な作業をしていることがあった。オープンデータやるほうがコストが上がるのでは本末転倒。「CSV公開されてないから作業できない」なんて甘えだ。 22:30近くまで続いたイベントの後には懇親会!終電に間に合って良かったですね。 こんな素晴らしいディスカッションができる集まりがE2D3です。もっと話したい方は、次のもくもく会に来てくださいね。

【Open Air Hack at Shouwa-Era Old Fashioned Japanese House】Data Visualize of History of Yokohama 〜Programmingless workshop

2016年4月16日(晴れ)、昨年秋に鎌倉自然データビジュアラゼーションもくもく会(鎌倉古民家ハック)でタッグを組んだ野良ITさんと共催で、E2D3を活用したデータビジュアライズイベントを開催致しました。   本日開催されたイベント【昭和の住宅de野良IT】横浜の歴史データビジュアライズ〜プログラミングレス・ワークショップは、Excelデータビジュアライズツール「E2D3」を使って、横浜の歴史を可視化するワークショップです。   開催地は横浜のお隣、反町駅から急坂を10分弱駆け上がった場所にあるシェアハウス(予定)の敷地内。東海道五十三次の一つ、「神奈川宿」を見下ろすと同時に、横浜駅の発展の歴史を見守った場所です。 E2D3上に新たに追加されたマップグラフにより、この歴史あるエリア付近でかつて撮影(または描写)された写真に、まさに本日撮影された現代の写真をE2D3上で重ね合わせることが出来るようになりました。   地域の歴史やデータビジュアライゼーションに興味のある参加者の皆さんは、息を切らしながら心臓破りの坂を登り、会場入りしました。しぇあはうすプロジェクト、野良IT、E2D3に関するレクチャーを聞いた後、高島台で昔撮影された写真と同じ構図で写真が撮影できる場所を探し求め、深い山谷をアップダウンし続けました。 夕方には5つのチームが成果を発表しました。各チームの発表者は、E2D3上のマップにあるポイントをクリックして過去と現在の全く同じ構図の写真を背景に、本日発見した横浜の歴史を説明していきました。参加者からはおーっという驚きと感動の声が。   今回は、local wikiというwikipediaの機能を使い、地域の写真データをアップしていきました。wikipedia上で地域の歴史を記録していくwikipedia街道というプロジェクトともコラボの形が見えてきました。   成果物をシェアしましたので、御覧ください。(マーカーをクリックするとポップアップが表示されます。さらにクリックすると、古今の比較写真が見られますよ!)

E2D3 won the Minister for Internal affairs and Communication Award of STAT DASH Grand Prix 2016

  【総務大臣賞 受賞!】 【追記】受賞がメディアに掲載されましたので、最後尾に追記しました。   2014年からボランティアで有志が集まってスタートした、オープンソース・データビジュアライゼーションツール、それを開発・活用するグラフ共有コミュニティE2D3ですが、この度、その活動が認められ総務省統計局、その他団体が主催する「STAT DASHグランプリ2016」の総務大臣賞を受賞した事を、喜びとともにここに報告致します。 偏にユーザー及びコントリビュータの皆様のご支援の賜物でございます。改めて、御礼申し上げます。 本日、プロジェクトリーダー五十嵐は、最初期からのメンバー竹内、小副川、大曽根、山本らと共に、授賞式に臨みました。 受賞の際、高市早苗総務大臣からの 「皆様はそれぞれ別々の会社に所属され、ボランタリーで活動されていると聞いています。多様な糸と糸が織り重なって新たなイノベーションに繋がると思います。大変な事も待ち受けていると思いますが、今後もバージョンアップされ続けることを期待しています」 とのお言葉を受け、改めて思うことは、 これまでのデータビジュアライゼーションの枠を拡張し、データを扱う専門家だけでなく、様々な職域の方々、大学、高校、中学校、そして小学校までも含めた、色々なシチュエーションに置いて、持てるデータ、身近なデータをどの様に活用し、新たな知見を共有していくか、という課題が、これからの人類の進化に繋がるということです。   今E2D3は、日本全国、そして世界中から、新しいコントリビュータが続々と参加し、各々のスキルと思いをもって活躍しています。 我々は今後も新たなバージョンとして、プロダクト開発・コミュニティ運営双方の活動においてオープンであり続けると共に、人類のデータリテラシーに貢献し続けることを、改めてここに宣言致します。 総務省報道資料(平成28年4月4日):「STAT DASHグランプリ2016」の受賞者のお知らせ  政府統計の総合窓口e-Stat API機能: STAT DASH グランプリ2016 受賞作品一覧及び総務大臣賞表彰 Data Visualization for All E2D3. Have fun! from all members of E2D3 ver 0.7   【2016/06/01】広報誌 総務省 平成28年 6月号 「STAT DASH グランプリ2016」総務大臣賞の表彰式が行われました。 (9/13ページ) 【2016/04/05】マイナビニュース 政府統計データ活用のアイデア競う「STAT DASHグランプリ」の受賞者発表 【2016/04/04】Current Awareness Portal 統計データや統計APIを活用するアイデアを募集するコンテスト「STAT DASH グランプリ2016」の受賞者が発表される 【2016/04/04】IT Pro…